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最近では、「歯を失ったらまずインプラント」というように第一選択の治療法になりつつあります。ただし、稀に個人差や普段の健康管理などの違いによって、インプラントと骨とが結合しない方もいます。
これまでの日本のデータによると5年間における成功率は下あごで約95%、上あごで約92%前後です。インプラントは医学用語で「植立」、つまり「植える」という意味です。
歯は、歯茎の上に出ている「歯冠」という部分と、歯茎の下の骨に埋まっている「歯根」という部分からできています。虫歯や歯周病などの治療で歯を抜くと、歯根も失われてしまいます。
入れ歯やブリッジは歯冠の部分を代用することはできますが、歯根を回復させることはできません。インプラントは、人工的な歯根を埋めこんで土台の部分から修復する治療法です。
インプラントの構造は、まず人工歯根を埋めこんであごの骨(歯槽骨)に固定させ、それと歯を支える支台部を連結し、そのうえから人工の新しい歯冠を装着するという3段構えになっています。3つの部分はそれぞれネジでしっかりと固定されているので、取りはずしのわずらわしさがないうえに、咬む力も本物の歯とほぼ同等まで回復します。
人工歯根の素材にはおもにチタンが使われています。骨折したときに整形外科ではチタン製のボルトやプレートを使いますが、チタンというのは骨と完全に結合する性質をもっています。
この現象をオッセオインテグレーションといいます。純チタンを用いたインプラント治療は「オッセオインテグレーテット・インプラント」と呼ばれ、いま世界中で主流になっています。
チタンは人工材料であるにもかかわらず、まるで生きている骨の一部であるかのように取りこまれて、時間の経過とともに安定した状態になるのです。私たちの体への親和性がよく、金属アレルギーなどの心配も不要です。
ただし、非常に稀ではありますが、チタンに対するアレルギーのある方は残念ながら治療を受けることはできません。オッセオインテグレーテット・インプラントは、歯根部を分けているタイプが主流です。
台部は長さや形、角度などにバリエーションがあるため、その上に装着する人工の歯冠をそれぞれの患者さんの口に合わせたものにできるのです。ふつうは、最初に人工歯根を埋めこむ手術を行い、あごの骨と結合するのを待って、それから支台部を取り付けます。
人工歯根を埋めてから支台部を取り付けるまでには、下あごで2〜3ヵ月、上あごで3〜4ヵ月ほどの安定期間をもうけます。この期間は骨の密度によって違ってきます。
埋めこむインプラントの本数、抜歯や骨の再生治療の必要性などにもよりますが、治療が終わるまでの期間はだいたい3ヵ月〜1年はかかるでしょう。
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